今回紹介する絵本は、福音館書店の絵本「しんせつなともだち」です。
あらすじ、対象年齢、伝えたいこと(ねらい)などをレビューしています。
読み聞かせ絵本探しの参考に、最後までご覧になってください。
名作絵本の宝庫!【福音館書店】の3歳向け人気絵本10選(おすすめTOP3も紹介)
しんせつなともだち
あ
- 優しい気持ちを育みたい方
- 子どもとの対話を楽しみたい方
- 心温まる絵本を探している方
- ロングセラーの名作絵本を探している方
本記事の執筆者
絵本選びに困っている方!
このブログでは、1000冊以上絵本を読んだ私がひと目でわかる絵本チャートを使って絵本を紹介しています。
実際に私が読んで感じた、絵本の特徴を見える化したものが「ひと目でわかる絵本チャート」です。
気になる絵本は、どんどんチェックしてみてください。
「しんせつなともだち」はこんな絵本
あ
タイトル | しんせつなともだち |
作 | 方 軼羣 |
訳 | 君島 久子 |
画 | 村山 知義 |
出版社 | 福音館書店 |
発行日 | 1987年1月20日 |
ページ数 | 28ページ |
税込価格 | 1,100円 |
30年以上読み継がれている、中国の民話をもとにして作られた絵本です。
あらすじ
しんせつなともだちのあらすじを、ザックリ紹介します。
- 雪の降る寒い日、食べ物を探しに出かけた子うさぎが、雪の中で2つのかぶを見つけます。
- 1つを友達のろばに届けますが、留守だったのでかぶを置いて帰ります。
- サツマイモを拾って帰ってきたろばは、置かれたかぶを不思議に思いながら考えます。
- ろばは、友達のやぎに届けてあげますが、やぎは留守で……。
子うさぎがひろったかぶが、やさしさの連鎖を生み出すお話です。
ひと目でわかる絵本チャート
実際に読んでみて感じたしんせつなともだちの特徴を、以下のレーダーチャートで紹介します。
評価軸(5段階)
メッセージ性:価値観、行動規範を表現
読みやすさ :文字量、物語、リズム
学べる度 :知識、情報を教えてくれる
心温まる度 :優しさ、温かみ、感動がある
ユーモア度 :笑い、驚き、楽しさがある
メッセージ性 5/5点
思いやりの気持ちを、伝えることができる絵本です。
子うさぎがひろったかぶが、動物たちの手を渡り、やさしさの連鎖を生み出す様子が描かれています。
動物たちの他人を思いやる優しさに溢れた絵本です。
「思いやりの気持ちを育む絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
- てぶくろ
落とし物の手袋に、次々に動物たちが入りこんで暖を取る幻想的な物語です。 - そらまめくんのベッド
ふわふわのベッドを失くしたそらまめくんが、ベッドを見つけ、大切なことに気付く様子が描かれた物語です。
心温まる度 5/5点
動物たちが織り成す「優しさの連鎖」に、心温まる絵本です。
「こんな大雪だから、きっとお腹を空かせているんじゃないか」
そんな優しい気持ちが繋がっていく様子が、温かく描かれています。
冬がテーマだからこそ、物語の温かさが際立って感じます。
「心温まる絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
- ちいさな かいじゅう モッタ
「かわいい」と言われるのが嫌なモッタが、なんとかしてお兄ちゃんたちを怖がらせようとする物語
対象年齢
実際に読んでみて感じた、しんせつなともだちの対象年齢は3歳以上。
対象年齢 | 3歳以上 |
文字量 | やや少ない
|
物語の内容 | わかりやすい |
文章のリズム |
|
文字量が少なく、物語もシンプルでわかりやすいため、読みやすい絵本です。
3歳前半から十分に楽しめます。
こんな方におすすめ!
しんせつなともだちがどんな人におすすめか、「特におすすめ!」「おすすめ!」の2段階に分けて紹介してきます。
関連した絵本も紹介しているので、気になる方は是非そちらも見てみて下さい。
あ
目的別おすすめ度
優しい気持ちを育みたい |
|
子どもとの対話を楽しみたい |
|
心温まる絵本を探している |
|
ロングセラーの名作絵本を探している |
|
特におすすめ!
優しい気持ちを育みたい方!
「これは僕の!」「これはわたしの!」
そんな子供の自我意識に対して、優しい気持ちさを芽生えさせるきっかけになりうる絵本です。
おすすめ!
子どもとの対話を楽しみたい方!
「次はどうなるんだろう?」
「このかぶは、誰が置いて行ったのかな?」
そんな問いかけや疑問を、楽しめる絵本です。
【関連する絵本】
てぶくろ
心温まる絵本を探している方!
動物たちの優しい気持ちが繋がっていく様子が、温かく描かれています。
【関連する絵本】
どろんこハリー
そらまめくんのベッド
ロングセラーの名作絵本を探している方!
この絵本は、1987年に初版が出てから、長く読み継がれてきた絵本です 。
【関連する絵本】
だるまちゃんとてんぐちゃん
もりのなか
こんな方は別の絵本を!
以下の方は、ここで紹介するおすすめの絵本を読んでみて下さい。
メッセージ性が強い絵本に抵抗を感じる方!
道徳的な教訓や価値観を押し付けられることに抵抗を感じる方には、この絵本は受け入れられないかもしれません。
そんな方には、以下の絵本がおすすめです。
【おすすめする絵本】
てぶくろ
期待を裏切られる前の、転ばぬ先の杖です。
この絵本の魅力
実際に読んでみて感じた、しんせつなともだちの魅力を以下に紹介します。
「ぐるぐる話」が楽しい
思いやりの優しさ
「ぐるぐる話」が楽しい
この絵本は、中国の伝統的な語り口である「ぐるぐる話」と呼ばれるものです。
子うさぎの優しさが、優しさを生んで、それが繰り返されたことで、再び子うさぎのもとに優しさが戻ってくる物語です。
また、同じパターンが続くことで、子どもたちは予測したり、一緒に言ったりすることができます。
次はどうなるか、問題を出しながら読むのが楽しい絵本です。
思いやりの優しさ
食べ物を探しに出かけた動物たちが、友達を思いやる気持ちからかぶを届けるという親切な行動が描かれています。
「きっと友達は、お腹をすかせているに違いない」
そんんな友達を思いやる優しさが、表現されています。
優しさが繋がっていく様子が、見ていて心温まります。
この絵本の ねらい
実際に読んでみて感じた、しんせつなともだちで子供にどんなことを伝えるかは、これ!
思いやりの気持ちは、自分も周りも幸せにする
子うさぎがひろったかぶが、動物たちの手を渡り、やさしさの連鎖を生み出す様子が描かれています。
「自分のことを気にかけてくれた誰かが、持ってきてくれたんだな」
動物たちは、友達の優しさを感じ取ります。
子うさぎのろばへの優しさは、巡り巡って、最終的に自分に返ってきました。
友だちを思いやるやさしさが、自分も周りも幸せにすることを感じ取れる絵本です。
「情けは人の為ならず」ですね。
この絵本を読んだ感想
シンプルな物語でありながら、優しさの大切さがしっかりとメッセージとして感じ取れる物語です。
不思議と、何度読んでも飽きない魅力があります。
ぜひ手元に置いて、4歳、5歳と年齢が上がっても、折をみて読み返しながら、この絵本が伝える優しさのメッセージを受け止めてほしいと思います。
まとめ
今回は、しんせつなともだちという絵本を紹介いたしました。
Amazonや楽天などのオンラインショップで購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
あ
タイトル | しんせつなともだち |
作 | 方 軼羣 |
訳 | 君島 久子 |
画 | 村山 知義 |
出版社 | 福音館書店 |
発行日 | 1987年1月20日 |
ページ数 | 28ページ |
税込価格 | 1,100円 |
子うさぎがひろったかぶが、やさしさの連鎖を生み出すお話です。
【対象年齢】
3歳以上
【この絵本はこんな方におすすめ】
- 優しい気持ちを育みたい方
- 子どもとの対話を楽しみたい方
- 心温まる絵本を探している方
- ロングセラーの名作絵本を探している方
名作絵本の宝庫!【福音館書店】の3歳向け人気絵本10選(おすすめTOP3も紹介)