今回紹介する絵本は、ポプラ社の絵本「おまえ うまそうだな」です。
あらすじ、対象年齢、伝えたいこと（ねらい）などをレビューしています。
読み聞かせ絵本探しの参考に、最後までご覧になってください。
おまえ うまそうだな
- 愛をテーマにした絵本を探している
- 恐竜が好き
- 絵本が苦手な子供でも楽しめる絵本を探している
本記事の執筆者
絵本選びに困っている方！
このブログでは、1000冊以上絵本を読んだ私がひと目でわかる絵本チャートを使って絵本を紹介しています。
実際に私が読んで感じた、絵本の特徴を見える化したものが「ひと目でわかる絵本チャート」です。
気になる絵本は、どんどんチェックしてみてください。
「おまえ うまそうだな」はこんな絵本
| タイトル | おまえ うまそうだな |
| 作・絵 | 宮西達也 |
| 出版社 | ポプラ社 |
| 発行日 | 2003年3月 |
| ページ数 | 40ページ |
| 税込価格 | 1,540円 |
あらすじ
おまえ うまそうだなのあらすじを、ザックリ紹介します。
- 生まれたてのアンキロサウルスの前に、「お前、うまそうだな」とティラノサウルスの姿が！
- しかし、「ウマソウ」が自分の名前だと勘違いしたアンキロサウルスの赤ちゃん。
- ティラノサウルスを「お父さん」だと思い込み、2人は一緒に生活することに。
- そして、ティラノサウルスはウマソウを1人前に育て上げると……。
勘違いをきっかけに一緒に暮らすことになった、凶暴なティラノサウルスとアンキロサウルスの赤ちゃんの温かくも、ちょっと切ない物語。
ひと目でわかる絵本チャート
実際に読んでみて感じたおまえ うまそうだなの特徴を、以下のレーダーチャートで紹介します。
評価軸（5段階）
メッセージ性：価値観、行動規範を表現
読みやすさ ：文字量、物語、リズム
学べる度 ：知識、情報を教えてくれる
心温まる度 ：優しさ、温かみ、感動がある
ユーモア度 ：笑い、驚き、楽しさがある
メッセージ性 4/5点
「父親と子供の絆」を感じることができる絵本です。
肉食恐竜のティラノサウルスと、草食恐竜のアンキロサウルスの赤ちゃん（ウマソウ）。
違う種族の2人が出会って、親子のような関係を育む様子が描かれています。
本当の親子でなくても、「無償の愛」が親子のような関係を作ることを感じ取れる絵本です。
ティラノサウルスの心境変化の描写が、深い……。
心温まる度 5/5点
凶暴で、孤独に過ごしてきたティラノサウルス。
ウマソウの愛に触れたことで、ぎこちなさがありながらも、ウマソウに愛情を注ぎ始めます。
でも、自分は本当のお父さんにはなれない……。
本当はずっと一緒にいたいけど、ウマソウにとっていい人生となるよう、身を引くことに。
ティラノサウルスの「無償の愛」に感動できる絵本です。
切なさもありながら、ティラノサウルスの温かさにほっこりする物語です。
「感動的な絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
対象年齢
実際に読んでみて感じた、おまえ うまそうだなの対象年齢は4歳以上。
| 対象年齢 | 4歳以上 |
| 文字量 | 適度 |
| 物語の内容 | 適度 |
| 文章のリズム | 適度 |
絵本好きの子供であれば、3歳後半ごろから楽しめる絵本です。
こんな方におすすめ！
おまえ うまそうだながどんな人におすすめか、「特におすすめ！」「おすすめ！」の2段階に分けて紹介してきます。
関連した絵本も紹介しているので、気になる方は是非そちらも見てみて下さい。
目的別おすすめ度
| 愛をテーマにした絵本を探している | |
| 恐竜が好き | |
| 絵本が苦手な子供でも楽しめる絵本を探している | |
特におすすめ！
愛をテーマにした絵本を探している！
この絵本は、ティラノサウルスのウマソウへの愛が描かれた絵本です。
関係性の変化、ティラノサウルスの気持ちの変化や葛藤など、年齢に合わせて読み取れる内容が増えてくる、奥深い魅力があります。
おすすめ！
恐竜が好き！
凶暴なティラノサウルスが主人公の物語。他にもアンキロサウルス、キランタイサウルスも登場。恐竜好きの子供なら、是非読んで頂きたい1冊です。
【関連する絵本】
きょうりゅうオーディション
まいごのたまご
絵本が苦手な子供でも楽しめる絵本を探している！
コミカルなタッチで描かれた、親しみやすい絵が特徴の絵本です。
それでいて、しっかりとメッセージが込められているため、楽しみながら優しい心を育むことができる作品です。
【関連する絵本】
「バムとケロ」シリーズ
いちにちじごく
こんな方は別の絵本を！
以下の方は、ここで紹介するおすすめの絵本を読んでみて下さい。
漫画調の絵本はあんまり……。
もっと、格式高い絵本を探している方には、福音館書店の絵本がおすすめです。
福音館書店の絵本は、日本の文化や自然、歴史や社会などをテーマにしたものや、世界の名作や民話を翻訳したものなどが多くあります。
ぜひチェックしてみて下さい。
【おすすめする絵本】
福音館書店の3歳向け人気絵本
福音館書店の4歳向け人気絵本
期待を裏切られる前の、転ばぬ先の杖です。
この絵本の魅力
実際に読んでみて感じた、おまえ うまそうだなの魅力を以下に紹介します。
ユーモア溢れる急展開
ティラノサウルスの心の葛藤
ユーモア溢れる急展開
「お前、美味そうだな」
腹ペコのティラノサウルスが、アンキロサウルスの赤ちゃんを食べようとしますが……。
「お前、ウマソウだな」
自分の名前がわからない、一人ぼっちのアンキロサウルスの赤ちゃんは、自分の名前を呼んでもらえたのだと勘違い。
感動的な物語でありながら、クスっと笑って楽しめる魅力があります。
意外な展開から始まる2人の物語に、グッと心を捕まれる絵本です。
ティラノサウルスの心の葛藤
これまで一匹狼で愛情とは程遠い生活をしてきた、孤独で凶暴なティラノサウルス。
そんなティラノサウルスを、「お父さーん」と慕ってくれる、ウマソウ。
ウマソウの愛情に触れる嬉しさを感じながらも、本当のお父さんにはなれないもどかしさ。
本当はずっと一緒にいたいけど、ウマソウにとっていい人生となるよう、身を引くことに。
そんなティラノサウルスの心の描写が、とても感動的な絵本です。
とにかく、大人が感動する物語です。
この絵本の ねらい
実際に読んでみて感じた、おまえ うまそうだなで子供にどんなことを伝えるかは、これ！
父親と子供の絆
肉食恐竜のティラノサウルスと、草食恐竜のアンキロサウルスの赤ちゃん（ウマソウ）。
違う種族の2人が出会って、親子のような関係を育む様子が描かれています。
頼りになる力強さを、身をもって伝えたり。
時には、自分の身を犠牲にして、ウマソウを助けたり。
時には、自分の感情を抑え、ウマソウの成長を優先して別れることを選んだり。
「無償の愛」が、種を超えて親子の絆を築くことができることを伝えてくれます。
「父親の愛情」を強く感じることができる絵本です。
この絵本を読んだ感想
コミカルなタッチで描かれた、子供が親しみやすい恐竜の絵本。
しかし、物語の内容は結構深くて、おそらく4歳や5歳でこの絵本の内容をしっかりと感じ取るのは難しそうだと思いました。
折を見て手に取り、読み返しながら、ティラノサウルスの心の葛藤をくみ取って、感動して欲しい絵本です。
まとめ
今回は、おまえ うまそうだなという絵本を紹介いたしました。
Amazonや楽天などのオンラインショップで購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
| タイトル | おまえ うまそうだな |
| 作・絵 | 宮西達也 |
| 出版社 | ポプラ社 |
| 発行日 | 2003年3月 |
| ページ数 | 40ページ |
| 税込価格 | 1,540円 |
勘違いをきっかけに一緒に暮らすことになった、凶暴なティラノサウルスとアンキロサウルスの赤ちゃんの温かくも、ちょっと切ない物語。
【対象年齢】
4歳以上
【この絵本はこんな方におすすめ】
- 愛をテーマにした絵本を探している
- 恐竜が好き
- 絵本が苦手な子供でも楽しめる絵本を探している
