今回紹介する絵本は、教育画劇の絵本「ぎょうれつのできるケーキやさん」です。
あらすじ、対象年齢、伝えたいこと(ねらい)などをレビューしています。
読み聞かせ絵本探しの参考に、最後までご覧になってください。
ぎょうれつのできるケーキやさん
あ
- 食べ物が好き
- 温かい動物たちの絵が好き
- 心温まる物語が好き
本記事の執筆者
絵本選びに困っている方!
このブログでは、1000冊以上絵本を読んだ私がひと目でわかる絵本チャートを使って絵本を紹介しています。
実際に私が読んで感じた、絵本の特徴を見える化したものが「ひと目でわかる絵本チャート」です。
気になる絵本は、どんどんチェックしてみてください。
「ぎょうれつのできるケーキやさん」はこんな絵本
あ
タイトル | ぎょうれつのできるケーキやさん |
作・絵 | ふくざわゆみこ |
出版社 | 教育画劇 |
発行日 | 2013年3月 |
ページ数 | 32ページ |
税込価格 | 1,540円 |
あらすじ
ぎょうれつのできるケーキやさんのあらすじを、ザックリ紹介します。
- ぐーぐー山のアリンコたちが迷い込んだ、アナグマさんのケーキ屋さん。
- たくさんのお菓子に目を奪われていると、アナグマさんに店の外へ追い出されてしまいます。
- 「僕らも綺麗でおいしいケーキを作るぞ!」
- アリンコたちは、動物たちが落としたケーキのかけらを拾って、アリンコケーキを作ることに。
ぐーぐー山のアリンコたちが、甘いものを探してアナグマさんのケーキ屋さんに迷い込んだり、自分たちでケーキを作ったりする物語です。
ひと目でわかる絵本チャート
実際に読んでみて感じたぎょうれつのできるケーキやさんの特徴を、以下のレーダーチャートで紹介します。
評価軸(5段階)
メッセージ性:価値観、行動規範を表現
読みやすさ :文字量、物語、リズム
学べる度 :知識、情報を教えてくれる
心温まる度 :優しさ、温かみ、感動がある
ユーモア度 :笑い、驚き、楽しさがある
心温まる度 4/5点
ぐーぐー山の動物たちの日常を、大きな視点と小さな視点で描いた物語。
動物たちが食べこぼしたケーキを材料にして、ケーキを作るアリンコたち。
アリンコケーキを食べたいと、虫たちが大行列。
そんな様子を見たケーキ屋のアナグマさんも、今日のお掃除はやめておくことに。
大きな視点と小さな視点で描かれる動物たちの日常が、とても微笑ましいです。
実は主人公が「アリンコ」の絵本です。
「心温まる絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
対象年齢
実際に読んでみて感じた、ぎょうれつのできるケーキやさんの対象年齢は4歳以上。
対象年齢 | 4歳以上 |
文字量 | 適度
|
物語の内容 | 適度
|
文章のリズム | 適度
|
4歳前半ごろから楽しめる絵本です。
こんな方におすすめ!
ぎょうれつのできるケーキやさんがどんな人におすすめか、「特におすすめ!」「おすすめ!」の2段階に分けて紹介してきます。
関連した絵本も紹介しているので、気になる方は是非そちらも見てみて下さい。
あ
目的別おすすめ度
食べ物が好き |
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温かい動物たちの絵が好き |
|
心温まる物語が好き |
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特におすすめ!
食べ物が好き!
美味しそうなロールケーキ、ミルフィーユ、ショートケーキ。
ケーキ屋のアナグマさんとアリンコたちが、それぞれお菓子作りをする様子に、読んでいて、お腹が空いてきます。
おすすめ!
温かい動物たちの絵が好き!
見ているだけで幸せな気持ちになれるような、優しいタッチで描かれる動物たちの絵が魅力の絵本です。
【関連する絵本】
しろいうさぎとくろいうさぎ
しんせつなともだち
心温まる物語が好き!
食べ物をテーマにした楽しい物語ですが、それ以上に、人と人の関係を描いた素敵な物語です。
一度はアリンコたちを追い出したアナグマさんの、粋な計らいに心温まります。
こんな方は別の絵本を!
以下の方は、ここで紹介するおすすめの絵本を読んでみて下さい。
深いメッセージや教訓が得られる絵本を探している方
この絵本は、ほのぼのとした世界観を楽しめる作品です。
そのため、しっかりとした教訓が得られる絵本を探している方にはお勧めできません。
【おすすめする絵本】
おまえ うまそうだな
そらまめくんのベッド
期待を裏切られる前の、転ばぬ先の杖です。
この絵本の魅力
実際に読んでみて感じた、ぎょうれつのできるケーキやさんの魅力を以下に紹介します。
ありんこたちの創意工夫
美味しそうなお菓子作り
ありんこたちの創意工夫
アナグマさんのケーキ屋さんに入り込んでお菓子作りの様子を見たアリンコたち。
自分たちでもケーキを作ることに挑戦!
ノコギリソウの葉っぱで、スポンジを薄く切ったり。
カタバミの花に、クリームを詰めたり。
ヒメジョオンの花粉を、粉砂糖代わりにしたり。
自分たちの身の回りにあるものを工夫して、お菓子作りに励むアリンコたちの創意工夫が楽しい絵本です。
お菓子作りの楽しさが伝わる作品です。
美味しそうなお菓子作り
生クリームにカスタードクリームを四角いスポンジに塗って、甘く煮たリンゴとベリーとキウイフルーツをのせて。
ケーキ屋さんでロールケーキを作る、アナグマさん。
そんなアナグマさんの様子に刺激を受け、
落ちていたパイやイチゴのかけら、生クリームなど、お店に落ちているものでミルフィーユを作るアリンコたち。
それぞれの視点で描かれるお菓子作りが、手作りお菓子の楽しさをより一層伝えてくれています。
お菓子好きなら、思わず食べたくなる、作りたくなるような描写です。
この絵本の ねらい
実際に読んでみて感じた、ぎょうれつのできるケーキやさんで子供にどんなことを伝えるかは、これ!
食べたら、自分でお片づけ
イノシシの親子は、ケーキを食べ終わったら自分たちでお店の洗い場に食器を片付けに行きます。
実は、店内にも「お皿は、自分で片付けてください」と書かれていたり。
絵本内に散りばめられた「片付け」という言葉が、印象に残る絵本でした。
「食器の片づけ」は、家庭にたくさんあるお手伝いの中でも、最も簡単にできるお手伝いの一つです。
小さなお手伝いは、家族の一員であることの実感に繋がり、自己肯定感の向上につながるのではないでしょうか。
意外と大切な「お手伝い」を始める、きかっけが作れる作品です。
やってもらうのは大変だけど、長期的にみると絶対やってもらった方がいいです。
この絵本を読んだ感想
甘いものが大好きな、アリンコたちの大冒険。
色々なお菓子やケーキが美味しそうに描かれていて、読んでいるだけで幸せになります。
アリンコたちは、アナグマさんのケーキ屋さんに迷い込んだり、自分たちでケーキを作ったり。
とてもかわいくて、表情やしぐさが愛らしいです。
まとめ
今回は、ぎょうれつのできるケーキやさんという絵本を紹介いたしました。
Amazonやメルカリなどのオンラインショップで購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
あ
タイトル | ぎょうれつのできるケーキやさん |
作・絵 | ふくざわゆみこ |
出版社 | 教育画劇 |
発行日 | 2013年3月 |
ページ数 | 32ページ |
税込価格 | 1,540円 |
ぐーぐー山のアリンコたちが、甘いものを探してアナグマさんのケーキ屋さんに迷い込んだり、自分たちでケーキを作ったりする物語です。
【対象年齢】
4歳以上
【この絵本はこんな方におすすめ】
- 食べ物が好き
- 温かい動物たちの絵が好き
- 心温まる物語が好き