今回紹介する絵本は、童心社の絵本「くれよんのくろくん」です。
あらすじ、対象年齢、伝えたいこと(ねらい)などをレビューしています。
読み聞かせ絵本探しの参考に、最後までご覧になってください。
お絵描きが楽しくなるクレヨン絵本【くれよんのくろくん】シリーズ|読む順番も紹介
くれよんのくろくん
あ
- お絵描きが好きな子供
- 多様性を尊重する子供に育てたい
- なかやみわさんの絵本が好き
本記事の執筆者
絵本選びに困っている方!
このブログでは、1000冊以上絵本を読んだ私がひと目でわかる絵本チャートを使って絵本を紹介しています。
実際に私が読んで感じた、絵本の特徴を見える化したものが「ひと目でわかる絵本チャート」です。
気になる絵本は、どんどんチェックしてみてください。
「くれよんのくろくん」はこんな絵本
あ
タイトル | くれよんのくろくん |
作・絵 | なかやみわ |
出版社 | 童心社 |
発行日 | 2001年10月15日 |
ページ数 | 32ページ |
税込価格 | 1,320円 |
「くれよんのくろくんシリーズ」の1作目となる作品です。
あらすじ
くれよんのくろくんのあらすじを、ザックリ紹介します。
- 新品のまま使われずに退屈していた、クレヨンたち。
- ある日、きいろくんが箱から飛び出して大きな画用紙を見つけます。
- 色んな色の仲間で綺麗な絵を完成させますが、くろくんだけは仲間外れ。
- そこにシャープペンのお兄さんがやってきて……。
仲間外れの黒いクレヨンのくろくんが、一つの工夫で大活躍する様子が描かれた物語です。
ひと目でわかる絵本チャート
実際に読んでみて感じたくれよんのくろくんの特徴を、以下のレーダーチャートで紹介します。
評価軸(5段階)
メッセージ性:価値観、行動規範を表現
読みやすさ :文字量、物語、リズム
学べる度 :知識、情報を教えてくれる
心温まる度 :優しさ、温かみ、感動がある
ユーモア度 :笑い、驚き、楽しさがある
メッセージ性 5/5点
多様性の尊重を、メッセージとして感じ取れる絵本です。
色が絵に合わないからと仲間外れにされてしまう、くろくん。
でも、そんなくろくんのお陰で喧嘩をしていたみんなは笑顔に。
仲間外れは、人を気づつけてしまうこと。
一人一人の個性は、考え方次第でしっかりと輝けること。
多様性を育むきっかけを作ってくれる絵本です。
この絵本を読んで、いじめや仲間外れが、良くないことを知ってほしい。
「仲間外れ、個性がテーマの絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
- てぶくろ
落とし物の手袋に、次々に動物たちが入りこんで暖を取る幻想的な物語 - 食育絵本やさいのがっこうシリーズ
様々な個性を持った野菜たちが、美味しい野菜になるために奮闘する様子が描かれたシリーズ
心温まる度 4/5点
お絵描きの楽しさが溢れ出ている作品です。
チョウチョを描いたら、花を描かなきゃ!
花を描いたら、葉っぱを描かなきゃ!
そんな思い付きで次々に描かれていく様子に、自分も絵を描きたくなる絵本です。
絵本に登場する「削り絵」も、懐かしさを感じながら子供と一緒にやって欲しい!
「ハッピーエンドの絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
- そらまめくんのベッド
ふわふわのベッドを失くしたそらまめくんが、ベッドを見つけ、大切なことに気付く様子が描かれた物語 - どろんこハリー
お風呂に入りたくない白い犬のハリーが、泥だらけになって家族に気づいてもらえなくなってしまう物語
対象年齢
実際に読んでみて感じた、くれよんのくろくんの対象年齢は3歳以上。
対象年齢 | 3歳以上 |
文字量 | やや多い
|
物語の内容 | わかりやすい
|
文章のリズム | 適度
|
3歳半ごろがおすすめの絵本です。
こんな方におすすめ!
くれよんのくろくんがどんな人におすすめか、「特におすすめ!」「おすすめ!」の2段階に分けて紹介してきます。
関連した絵本も紹介しているので、気になる方は是非そちらも見てみて下さい。
あ
目的別おすすめ度
お絵描きが好きな子供 |
|
多様性を尊重する子供に育てたい |
|
なかやみわさんの絵本が好き |
|
特におすすめ!
お絵描きが好きな子供!
お絵描きの楽しさが詰まった絵本です。
チョウチョを描いて、お花を描いて、葉っぱを描いて……。
思いつくまま色とりどりの絵を描いていく様子が、とても楽しい絵本です。
おすすめ!
多様性を尊重する子供に育てたい!
仲間外れは良くないこと、それぞれに個性があることを感じ取れる絵本です。
これからの時代を生きる子供にとって、大切な考えを育める絵本です。
【関連する絵本】
てぶくろ
食育絵本やさいのがっこうシリーズ
なかやみわさんの絵本が好き!
温かくて可愛いキャラクターが魅力の、なかやみわさんの絵本。
学びや教訓を感じ取れる作品がたくさんあります。
こんな方は別の絵本を!
以下の方は、ここで紹介するおすすめの絵本を読んでみて下さい。
文字が多い絵本はちょっと……。
この絵本は、やや文字量が多いため、読み聞かせに慣れていない子供は飽きてしまう可能性があります。
文字が少ない絵本を楽しみたい方は、以下の絵本がおすすめです。
【おすすめする絵本】
きょだいなきょだいな
しんせつなともだち
期待を裏切られる前の、転ばぬ先の杖です。
この絵本の魅力
実際に読んでみて感じた、くれよんのくろくんの魅力を以下に紹介します。
楽しいお絵描き
展開を予想する楽しさ
楽しいお絵描き
箱から飛び出したきいろくんが、画用紙にチョウチョを描き。
チョウチョにはお花が必要だと、あかさんとピンクちゃんを呼んでチューリップとコスモスを描いて。
お花には葉っぱが必要だと、みどりくんときみどりさんを呼んで葉っぱをつけて……。
思いついたものを次々に楽しく描くクレヨンたちの様子に、思わず自分もお絵描きしたくなる絵本です。
描くものを決めないで、思い付きで描き足していく様子が面白いです。
展開を予想する楽しさ
チョウチョがとまるためのお花は、何色を使うかな?
お花の葉っぱを描くには、何色が出てくるのかな?
地面や木を描くには、何色が良いかな?
次に登場するクレヨンの色を予想しながら、物語の展開や絵の変化を楽しむことができます。
自分だったら何色にするか、考えて、実際に書いてみても面白いです。
この絵本の ねらい
実際に読んでみて感じた、くれよんのくろくんで子供にどんなことを伝えるかは、これ!
個性、多様性の尊重
「絵が台無しになってしまう」
くろくんの色が絵に合わないからと仲間外れにされてしまった、くろくん。
でも、そんなくろくんとのお陰で、喧嘩を始めたみんなが笑顔になる様子が描かれています。
この絵本から、考え方や状況次第で、自分や相手の個性が活きることを感じ取れるのではないでしょうか。
相手の良いところを、考えてみたり。
自分の良いところを、考えてみたり。
個性や多様性を受け入れるきかっけを作ってくれる絵本です。
これからの時代を生きる子供にとって、大切な考えを育める絵本です。
この絵本を読んだ感想
子供にとって身近な道具「クレヨン」が主人公の物語.
確かに、黒はあまり使わない色であることは、子供たちも共感できるはず。
この絵本をきっかけに、黒いクレヨンの使い道を自分なりに考えてみたり。
他の色との組み合わせや重ね塗りなどを試してみたり。
また、思いつくままに描くクレヨンたちの様に、お絵描きを一層楽しんだり。
色の表現力や友情や多様性など、学びの多い絵本です。
まとめ
今回は、くれよんのくろくんという絵本を紹介いたしました。
Amazonや楽天などのオンラインショップで購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
あ
タイトル | くれよんのくろくん |
作・絵 | なかやみわ |
出版社 | 童心社 |
発行日 | 2001年10月15日 |
ページ数 | 32ページ |
税込価格 | 1,320円 |
仲間外れの黒いクレヨンのくろくんが、一つの工夫で大活躍する様子が描かれた物語です。
【対象年齢】
3歳以上
【この絵本はこんな方におすすめ】
- お絵描きが好きな子供
- 多様性を尊重する子供に育てたい
- なかやみわさんの絵本が好き
お絵描きが楽しくなるクレヨン絵本【くれよんのくろくん】シリーズ|読む順番も紹介