今回紹介する絵本は、偕成社の絵本「にんじんばたけのパピプペポ」です。
あらすじ、対象年齢、伝えたいこと（ねらい）などをレビューしています。
読み聞かせ絵本探しの参考に、最後までご覧になってください。
にんじんばたけのパピプペポ
- 思いやりを育む絵本を探している
- ロングセラーの名作絵本を探している
- 絵本が苦手な子供でも楽しめる絵本を探している
本記事の執筆者
絵本選びに困っている方！
このブログでは、1000冊以上絵本を読んだ私がひと目でわかる絵本チャートを使って絵本を紹介しています。
実際に私が読んで感じた、絵本の特徴を見える化したものが「ひと目でわかる絵本チャート」です。
気になる絵本は、どんどんチェックしてみてください。
「にんじんばたけのパピプペポ」はこんな絵本
| タイトル | にんじんばたけのパピプペポ |
| 作・絵 | かこさとし |
| 出版社 | 偕成社 |
| 発行日 | 1973年11月 |
| ページ数 | 32ページ |
| 税込価格 | 1,100円 |
あらすじ
にんじんばたけのパピプペポのあらすじを、ザックリ紹介します。
- お手伝いも勉強もしない子豚たちが、美味しそうな人参を見つけて大喧嘩。
- もぐらどん、ねずみどん、うさぎどんは、「毒がある」と嘘をついて、人参を持っていってしまいます。
- しかし、欲張りな子豚のババタちゃんは、見つけた人参を一人で食べてしまします。
- すると、お利口な子豚になり、他の子豚たちも人参を食べて、人参畑を作って、困っている人に人参を配ります。
人参を食べてお利口になった子豚たちが、人参畑や保育園を作って人助けをする不思議な物語です。
ひと目でわかる絵本チャート
実際に読んでみて感じたにんじんばたけのパピプペポの特徴を、以下のレーダーチャートで紹介します。
評価軸（5段階）
メッセージ性：価値観、行動規範を表現
読みやすさ ：文字量、物語、リズム
学べる度 ：知識、情報を教えてくれる
心温まる度 ：優しさ、温かみ、感動がある
ユーモア度 ：笑い、驚き、楽しさがある
メッセージ性 5/5点
「思いやり」を育むことができる絵本です。
迷惑ばかりかけていた両親に代わって、自分たちでがんばってニンジン畑を作ったり。
自分たちに嘘をついて、ニンジンを奪い取った動物たちにもニンジンをあげて、病気を治してあげたり。
この絵本では、1本のニンジンを食べたことでお利口になった子豚たちの、思いやりある行動がたくさん描かれています。
ニンジン嫌いの子供に向けて作られた、絵本だそうです。
「思いやりを育む絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
心温まる度 5/5点
迷惑ばかりかけていた子豚たちの、「思いやりの行動」に心温まります。
困っている人に、ニンジン畑で採れたニンジンを配って回ったり。
自分たちに嘘をついて、ニンジンを奪った動物たちを助けてあげたり……。
思いやりの温かさを感じ取ることができる絵本です。
子豚たちの様に、周囲を幸せにできる子供に育って欲しいですね。
「心温まる絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
- ふゆじたくのおみせ
仲良しのクマさんとヤマネくんが、贈り物をするために一生懸命になる姿が描かれた物語 - おまえ うまそうだな
勘違いをきっかけに一緒に暮らすことになった、凶暴なティラノサウルスとアンキロサウルスの赤ちゃんの温かくも、ちょっと切ない物語
ユーモア度 5/5点
『持ってると頭が悪くなる「赤ダイコン」だから、食べないほうが良いよ。』
意地悪な動物たちが、子豚たちにニンジンを食べさせないためにつく面白おかしい嘘。
親孝行したり、ニンジンを配って回ったり、図書館を作ったり……。
ニンジンを食べてお利口になった子豚たちの、変わり様。
「ニンジン」を巡る、ユニークな物語が、子供にウケます。
子豚たちの名前も、子供に大ウケです。
「笑える絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
- かえるをのんだととさん
腹痛のととさんが、和尚さんの助言でカエルを飲んだら、お腹の中で騒動が起こり、次々にいろいろなものを飲み込む羽目になる不思議な物語 - いそがしいよる
星空の下で寝ようとしたばばばあちゃんが、夜な夜な家中のものを庭に運び出す物語
対象年齢
実際に読んでみて感じた、にんじんばたけのパピプペポの対象年齢は4歳以上。
| 対象年齢 | 4歳以上 |
| 文字量 | 適度 |
| 物語の内容 | 適度 |
| 文章のリズム | 良い |
4歳前半ごろから楽しめる絵本です。
こんな方におすすめ！
にんじんばたけのパピプペポがどんな人におすすめか、「特におすすめ！」「おすすめ！」の2段階に分けて紹介してきます。
関連した絵本も紹介しているので、気になる方は是非そちらも見てみて下さい。
目的別おすすめ度
| 思いやりを育む絵本を探している | |
| ロングセラーの名作絵本を探している | |
| 絵本が苦手な子供でも楽しめる絵本を探している | |
特におすすめ！
思いやりを育む絵本を探している！
迷惑ばかりかけていた子豚たちの、「思いやりの行動」に心温まる絵本です。
親に対する感謝、自分に嘘をついた人への優しさ……。
ユニークな物語の中に、思いやりがいっぱい詰まっているお話です。
おすすめ！
ロングセラーの名作絵本を探している方！
この絵本は、1973年に初版が出てから50年以上も愛され続けている名作絵本です。
絵本が苦手な子供でも楽しめる絵本を探している！
ユーモラスなストーリーに、思わず笑ってしまう。
絵本の得手不得手を問わず、多くの子供たちに愛される絵本です。
【関連する絵本】
「バムとケロ」シリーズ
おまえ うまそうだな
こんな方は別の絵本を！
以下の方は、ここで紹介するおすすめの絵本を読んでみて下さい。
食育絵本を探している方
「ニンジンを食べると、お利口になる！元気になる！」
ニンジン嫌いを克服するために作られた絵本なのだそうですが、子供の野菜嫌いを克服できる力があるかどうかは、若干怪しい……。
食育絵本としてお探しの方は、以下の絵本がおすすめです。
【おすすめする絵本】
やさいのがっこう とまとちゃんのたびだち
カレー地獄旅行
期待を裏切られる前の、転ばぬ先の杖です。
この絵本の魅力
実際に読んでみて感じた、にんじんばたけのパピプペポの魅力を以下に紹介します。
ユニークな動物たち
教訓がたくさん詰まった物語
ユニークな動物たち
何とかしてニンジンを奪おうとする、動物たちが考える嘘がとてもユニークです。
持ってると頭が悪くなる「赤ダイコン」だから、食べないほうが良いよ。
顔がくちゃくちゃになってしまう「ミカンゴボウ」だから、食べないほうが良いよ。
血が出て死んでしまう「ダイダイ芋」だから、食べないほうが良いよ。
その他にも、子豚たちの喧嘩や、人参を食べてお利口になる子豚たちの変わり様など、笑える場面が多くあります。
楽しいリズムと相まって、なんども読みたくなる魅力があります。
教訓がたくさん詰まった物語
多くの教訓が込められた絵本です。
野菜嫌い（特に、ニンジン）は、お利口になれない。
嘘つきには、あとで不幸なことが待っている。
自分の幸せだけじゃなくて、他のたくさんの人を幸せにすることを考える。
何度も読みながら、大切な教訓を伝えることができる素晴らしい作品です。
教訓じみていないところが、さすがの「かこさとし絵本」です。
この絵本の ねらい
実際に読んでみて感じた、にんじんばたけのパピプペポで子供にどんなことを伝えるかは、これ！
思いやり
この絵本では、1本のニンジンを食べたことでお利口になった子豚たちの、思いやりある行動がたくさん描かれています。
迷惑ばかりかけていた両親に代わって、自分たちでがんばってニンジン畑を作ったり。
自分たちに嘘をついて、ニンジンを奪い取った動物たちにもニンジンをあげて、病気を治してあげたり。
村の人たちみんなに、元気になるニンジンを配って回ったり。
村の人たちが幸せに過ごせるように、保育園や図書館を作ったり。
親に対する感謝、自分に嘘をついた人への優しさ、自分たちの幸せを分かち合うこと、社会に対する貢献。
ユニークな物語の中に、思いやりがいっぱい詰まっているお話です。
ユニークな設定の中にも、教訓を感じ取れる作品です。
この絵本を読んだ感想
子豚たちの思いやりに、心が温まりました。
楽しみながら、思いやりの心を育むことができる素敵な作品です。
大人になっても、この絵本から学ぶことはたくさんあります。
思いやりは、世界をもっと美しくする力だと思いました。
この絵本に出会えて、本当に良かったです。
まとめ
今回は、にんじんばたけのパピプペポという絵本を紹介いたしました。
Amazonやメルカリなどのオンラインショップで購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
| タイトル | にんじんばたけのパピプペポ |
| 作・絵 | かこさとし |
| 出版社 | 偕成社 |
| 発行日 | 1973年11月 |
| ページ数 | 32ページ |
| 税込価格 | 1,100円 |
人参を食べてお利口になった子豚たちが、人参畑や保育園を作って人助けをする不思議な物語です。
【対象年齢】
4歳以上
【この絵本はこんな方におすすめ】
- 思いやりを育む絵本を探している
- ロングセラーの名作絵本を探している
- 絵本が苦手な子供でも楽しめる絵本を探している
