今回紹介する絵本は、福音館書店の絵本「キュッパのはくぶつかん」です。
あらすじ、対象年齢、伝えたいこと(ねらい)などをレビューしています。
読み聞かせ絵本探しの参考に、最後までご覧になってください。
名作絵本の宝庫!【福音館書店】の4歳向け人気絵本10選(おすすめTOP3も紹介)
キュッパのはくぶつかん
あ
- 博物館に興味を持ってもらいたいと思う親御さん
- 物を集めることが好きな方
- 自分の興味に従って行動する力を育みたいと思う親御さん
- 不思議なキャラクターが好きな方
本記事の執筆者
絵本選びに困っている方!
このブログでは、1000冊以上絵本を読んだ私がひと目でわかる絵本チャートを使って絵本を紹介しています。
実際に私が読んで感じた、絵本の特徴を見える化したものが「ひと目でわかる絵本チャート」です。
気になる絵本は、どんどんチェックしてみてください。
「キュッパのはくぶつかん」はこんな絵本
あ
タイトル | キュッパのはくぶつかん |
作 | オーシル・カンスタ・ヨンセン |
訳 | ひだに れいこ |
出版社 | 福音館書店 |
発行日 | 2012年4月15日 |
ページ数 | 32ページ |
税込価格 | 1,430円 |
この絵本は、ノルウェーの絵本作家が描いた、福音館書店の絵本です。
あらすじ
キュッパのはくぶつかんのあらすじを、ザックリ紹介します。
- 丸太の男の子キュッパは、森でいろいろなものを集めるのが大好き。
- キュッパはおばあちゃんのアドバイスを受けて、家を博物館にして開くことにします。
- 楽しい反面、家が博物館だと寝るのも、トイレに行くのも何かと不便。
- 展示を終えた後は、図録を作って記録に残し、展示していたものはまた森に返します。
森でいろいろなものを集めるのが大好きなキュッパが、博物館を開く物語です。
ひと目でわかる絵本チャート
実際に読んでみて感じたキュッパのはくぶつかんの特徴を、以下のレーダーチャートで紹介します。
評価軸(5段階)
メッセージ性:価値観、行動規範を表現
読みやすさ :文字量、物語、リズム
学べる度 :知識、情報を教えてくれる
心温まる度 :優しさ、温かみ、感動がある
ユーモア度 :笑い、驚き、楽しさがある
学べる度 4/5点
「博物館はいったいどうやって開かれるのか」を知ることができる物語です。
展示物を分類したり、並べたり、記録に残して図録を作ったりする様子が、面白おかしく描かれています。
博物館や美術館に、興味を持つきっかけになる絵本です。
ユーモア度 4/5点
キュッパのキャラクター性や絵本の展開に、ユーモアを感じることができる絵本です。
家が博物館になったことで、自分の家なのにトイレの行列に並んだり、寝る場所がなくなってしまったり、そんなキュッパに思わず笑ってしまいます。
そんなキュッパの純真で無邪気な姿は、見ていて愛くるしいです。
「ユーモアのある絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
- オニじゃないよおにぎりだよ
オニたちが人間に美味しいおにぎりを届けようとするけれど、思わぬトラブルに巻き込まれる物語 - じごくにアイス
思わぬ事故で地獄に行ってしまったアイス屋さんが、鬼たちにアイスを作って喜ばれるお話
対象年齢
実際に読んでみて感じた、キュッパのはくぶつかんの対象年齢は4歳以上。
対象年齢 | 4歳以上 |
文字量 | やや多い
|
物語の内容 | やや難しい
|
文章のリズム | 適度
|
文字が多めで、物語の内容はやや難解です。
内容を理解できなくても、キュッパというキャラクターを追っていくだけで十分楽しめる絵本です。
物語をしっかりと理解するには、4歳後半がおすすめです。
こんな方におすすめ!
キュッパのはくぶつかんがどんな人におすすめか、「特におすすめ!」「おすすめ!」の2段階に分けて紹介してきます。
関連した絵本も紹介しているので、気になる方は是非そちらも見てみて下さい。
あ
目的別おすすめ度
博物館に興味を持ってもらいたいと思う親御さん |
|
物を集めることが好きな方 |
|
自分の興味に従って行動する力を育みたいと思う親御さん |
|
不思議なキャラクターが好きな方 |
|
特におすすめ!
博物館に興味を持ってもらいたいと思う親御さん!
子どもたちは博物館がどのようにして開かれているのかを知ることができます。
博物館に興味を持つきっかけになる絵本です。
おすすめ!
物を集めることが好きな方!
物を集めることが好きな方は、この絵本を読んでキュッパと一緒に物の魅力を発見することができます。
【関連する絵本】
どんぐりむらのぼうしやさん
自分の興味に従って行動する力を育みたいと思う親御さん!
自分の興味を表現して楽しむキュッパの姿が、描かれています。
また、そんなキュッパを支えるおばあちゃんの姿は、大人のあるべき姿として学ぶものがあります。
【関連する絵本】
いそがしいよる
だるまちゃんとてんぐちゃん
不思議なキャラクターが好きな方!
丸太の男の子、という不思議な見た目のキュッパ。
愛くるしいキャラクターは、不思議なキャラクターが好きな子供は興味を持つこと間違いありません。
【関連する絵本】
じっちょりんのあるくみち
きょうはマラカスのひ
こんな方は別の絵本を!
以下の方は、ここで紹介するおすすめの絵本を読んでみて下さい。
理解しやすい物語の絵本を捜している方!
博物館を開くことをテーマにした絵本であるため、内容が少し難解な部分があります。
子供も内容をしっかりと理解できる絵本を探している方には、以下の絵本がおすすめです。
【おすすめする絵本】
てぶくろ
ちいさなかいじゅうモッタ
期待を裏切られる前の、転ばぬ先の杖です。
この絵本の魅力
実際に読んでみて感じた、キュッパのはくぶつかんの魅力を以下に紹介します。
博物館をテーマにした物語
キュッパのキャラクター
博物館をテーマにした物語
博物館というと、歴史や文化などの学習に関連する場所と思われがちです。
しかし、この絵本で描かれている博物館は、自分が集めたものや展示したものについて説明したり、質問に答えたりする場所として描かれています。
そんな博物館を作るキュッパの物語を通して、自分の興味や個性を表現する楽しさが伝わってきます。
自分の展示物を説明するキュッパの姿は、子供が親に「見て!見て!」と自慢げに話しかけてくる様子と重なります。
キュッパのキャラクター
森でいろいろなものを集めるのが大好きな丸太の男の子、キュッパ。
キュッパは好奇心旺盛で、創造的で素直な子どもです。
その姿は子供には共感を呼びますし、大人には懐かしさを感じさせてくれます。
キュッパはとても個性的なキャラクターで、見た目も可愛らしいですが、行動も見ていて面白いです。
この絵本の ねらい
実際に読んでみて感じた、キュッパのはくぶつかんで子供にどんなことを伝えるかは、これ!
自分の興味や感性を表現することは、楽しい
キュッパは自分の興味や感性を博物館として表現することで、自分の個性やアイデアを発揮することができました。
そんなキュッパの体験が、楽しく描かれているのがこの絵本です。
この絵本は、子どもたちに自分の興味や感性を表現することの楽しさを教えてくれます。
自分が好きなものや興味があるものを集めたり、整理したり、展示したり。
そうする中で、自分の好きなことが見えてくるものです。
この絵本を読んだ感想
子供は落ちているものを集めるのが好きです。
大人にとっては何の魅力もないものでも、子供にとっては違った形で見えているのだと思います。
この絵本は、そんな子供の気持ちを体現したような物語でした。
大人は、子供が集めたものをただゴミとして捨てたり、注意したりするのではなく、子供の目線に合わせて見たり、聞いてあげたりすることが大切だと感じました。
まとめ
今回は、キュッパのはくぶつかんという絵本を紹介いたしました。
Amazonや楽天などのオンラインショップで購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
あ
タイトル | キュッパのはくぶつかん |
作 | オーシル・カンスタ・ヨンセン |
訳 | ひだに れいこ |
出版社 | 福音館書店 |
発行日 | 2012年4月15日 |
ページ数 | 32ページ |
税込価格 | 1,430円 |
森でいろいろなものを集めるのが大好きなキュッパが、博物館を開く物語です。
【対象年齢】
4歳以上
【この絵本はこんな方におすすめ】
- 博物館に興味を持ってもらいたいと思う親御さん
- 物を集めることが好きな方
- 自分の興味に従って行動する力を育みたいと思う親御さん
- 不思議なキャラクターが好きな方
名作絵本の宝庫!【福音館書店】の4歳向け人気絵本10選(おすすめTOP3も紹介)