今回紹介する絵本は、福音館書店の絵本「だいくとおにろく」です。
あらすじ、対象年齢、伝えたいこと(ねらい)などをレビューしています。
読み聞かせ絵本探しの参考に、最後までご覧になってください。
名作絵本の宝庫!【福音館書店】の4歳向け人気絵本10選(おすすめTOP3も紹介)
だいくとおにろく
あ
- 日本の昔話絵本を初めて読む
- 鬼が登場する絵本を探している
- 節分の日に読む絵本を探している
- 長く読み継がれている絵本を探している
本記事の執筆者
絵本選びに困っている方!
このブログでは、1000冊以上絵本を読んだ私がひと目でわかる絵本チャートを使って絵本を紹介しています。
実際に私が読んで感じた、絵本の特徴を見える化したものが「ひと目でわかる絵本チャート」です。
気になる絵本は、どんどんチェックしてみてください。
「だいくとおにろく」はこんな絵本
あ
タイトル | だいくとおにろく |
再話 | 松居 直 |
画 | 赤羽 末吉 |
出版社 | 福音館書店 |
発行日 | 1967年2月15日 |
ページ数 | 28ページ |
税込価格 | 1,100円 |
50年以上読み継がれている、日本の昔話を題材にした福音館書店の絵本です。
あらすじ
だいくとおにろくのあらすじを、ザックリ紹介します。
- ある流れの急な川に、橋をかけるよう頼まれた大工。
- 大工が川岸で考えていると、鬼が現れ「目玉と引き換えに橋をかけてやる」と言います。
- 大工は適当な返事をして帰り、翌日川へ行ってみると、なんと、立派な橋が。
- 再び大工の目の前に現れた鬼は、「目玉をよこせ」「おれの名前を当てたら許してやる」と大工に迫ります……。
目玉と橋をかけた、鬼と大工のやりとりが描かれた絵本です。
ひと目でわかる絵本チャート
実際に読んでみて感じただいくとおにろくの特徴を、以下のレーダーチャートで紹介します。
評価軸(5段階)
メッセージ性:価値観、行動規範を表現
読みやすさ :文字量、物語、リズム
学べる度 :知識、情報を教えてくれる
心温まる度 :優しさ、温かみ、感動がある
ユーモア度 :笑い、驚き、楽しさがある
ユーモア度 4/5点
鬼と大工のコミカルなやりとりに、笑える絵本です。
「おれの名前を当てたら許してやる」
そんな鬼の一言から、目玉を取られたくない大工と、目玉が欲しい鬼との、名前を当てるやり取りが始まります。
名前当てゲームを見ているようで、面白いです。
「ユーモア満載の絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
対象年齢
実際に読んでみて感じた、だいくとおにろくの対象年齢は4歳以上。
対象年齢 | 4歳以上 |
文字量 | 適度
|
物語の内容 | わかりやすい
|
文章のリズム | 良い |
テンポよく物語が進むため、読みやすい絵本です。
4歳前半から楽しめる絵本です。
絵本好きの子供であれば、3歳後半からでも楽しめます。
こんな方におすすめ!
だいくとおにろくがどんな人におすすめか、「特におすすめ!」「おすすめ!」の2段階に分けて紹介してきます。
関連した絵本も紹介しているので、気になる方は是非そちらも見てみて下さい。
あ
目的別おすすめ度
日本の昔話絵本を初めて読む |
|
鬼が登場する絵本を探している |
|
節分に読む絵本を探している |
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長く読み継がれている絵本を探している |
|
特におすすめ!
日本の昔話絵本を初めて読む方!
日本の昔話をもとにした物語で、橋をかける大工と目玉が欲しい鬼の取り引きを描いています。
日本の伝統文化や人間性を感じさせてくれる作品です 。
おすすめ!
鬼が登場する絵本を探している方!
「目玉をよこせ」と、大工とのやり取りを楽しむ鬼の姿が描かれています。
余裕のある表情や驚いた表情など、とてもコミカルに描かれています。
節分の日に読む絵本を探している方!
この絵本では、大工が鬼の名前を当てることで、鬼を追い払う様子が描かれています。
豆をまいて鬼を追い払う、節分の日にも読みたい絵本です。
【関連する絵本】
かえるをのんだととさん
長く読み継がれている絵本を探している方!
この絵本は、1967年の初版発行から50年以上も読み継がれてきた名作です。
【関連する絵本】
三びきのやぎのがらがらどん
だるまちゃんとてんぐちゃん
こんな方は別の絵本を!
以下の方は、ここで紹介するおすすめの絵本を読んでみて下さい。
現代的な絵本が好き方!
この絵本は、絵や文章のスタイルは現代の絵本とは異なった古風な味わいがあります。
そのため、現代的な絵本を好む方には、古さを感じるかもしれません。
期待を裏切られる前の、転ばぬ先の杖です。
この絵本の魅力
実際に読んでみて感じた、だいくとおにろくの魅力を以下に紹介します。
鬼と大工のコミカルなやりとり
絵巻物のような絵本
鬼と大工のコミカルなやりとり
鬼と大工が、目玉と橋をめぐって知恵くらべ。
鬼の余裕。
大工の困惑。
鬼が出す無茶な難題を、大工はどう切り抜けるのか。
二人の表情や仕草が、コミカルに描かれていて読んでいるだけで笑顔になれます。
鬼の怖さは感じられず、純粋に物語の結末や成り行きを楽しめる絵本となっています。
絵巻物のように流れる絵本
描写や色調の緩急が、抑揚を生み出して、絵巻物の様に流れながら物語を追っていける絵本となっています。
描くところは細かく描いて、不要な部分は描かず。
白黒で描かれたページと、彩色されたページとが交互に現れる。
工夫された描写で、物語の展開が表現されています。
読みやすさを考えた「視覚的な工夫」が、随所に感じられます。
この絵本の ねらい
実際に読んでみて感じた、だいくとおにろくで子供にどんなことを伝えるかは、これ!
日本の昔話の面白さ
この絵本は、日本の昔話を再話したもので、鬼と大工のやりとりが面白く、子供たちに長く読み継がれています。
大工と鬼のやりとりは、スリルとユーモアが満載です。
また、読んでいて飽きないよう、物語のテンポやリズムが工夫されています。
日本の昔話を初めて読む方には、非常に取っつきやすい絵本です。
昔話の世界を楽しむ、きっかけになる絵本です。
この絵本を読んだ感想
いったいなぜ、鬼は自分の名前を引き合いに出したのか。
名前は自分の個性や存在を表す、大切なもの。
そんな大切な名前を引き合いに出してでも、鬼には目玉が欲しい理由があったのかもしれません。
一見、遊び半分なやり取りに見えますが、実は「名前」の持つ特別な力を垣間見ることが出来る絵本。
そんなことを感じました。
まとめ
今回は、だいくとおにろくという絵本を紹介いたしました。
Amazonや楽天などのオンラインショップで購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
あ
タイトル | だいくとおにろく |
再話 | 松居 直 |
画 | 赤羽 末吉 |
出版社 | 福音館書店 |
発行日 | 1967年2月15日 |
ページ数 | 28ページ |
税込価格 | 1,100円 |
目玉と橋をかけた、鬼と大工のやりとりが描かれた絵本です。
【対象年齢】
4歳以上
【この絵本はこんな方におすすめ】
- 日本の昔話絵本を初めて読む
- 鬼が登場する絵本を探している
- 節分の日に読む絵本を探している
- 長く読み継がれている絵本を探している
名作絵本の宝庫!【福音館書店】の4歳向け人気絵本10選(おすすめTOP3も紹介)