今回紹介する絵本は、文溪堂の絵本「じっちょりんのふゆのみち」です。
あらすじ、対象年齢、伝えたいこと(ねらい)などをレビューしています。
読み聞かせ絵本探しの参考に、最後までご覧になってください。
まるで草花図鑑!じっちょりんシリーズまとめ|春夏秋冬の草花、雑草を学べる絵本
じっちょりんのふゆのみち
あ
- 冬の草花に興味を持ってほしい
- かわいいキャラクターが好き
- 親子で楽しみたい
本記事の執筆者
絵本選びに困っている方!
このブログでは、1000冊以上絵本を読んだ私がひと目でわかる絵本チャートを使って絵本を紹介しています。
実際に私が読んで感じた、絵本の特徴を見える化したものが「ひと目でわかる絵本チャート」です。
気になる絵本は、どんどんチェックしてみてください。
「じっちょりんのふゆのみち」はこんな絵本
あ
タイトル | じっちょりんのふゆのみち |
作・絵 | かとう あじゅ |
出版社 | 文溪堂 |
発行日 | 2014年12月 |
ページ数 | 32ページ |
税込価格 | 1,430円 |
かとうあじゅさんが描く、じっちょりんシリーズの第4弾となる絵本です。
あらすじ
じっちょりんのふゆのみちのあらすじを、ザックリ紹介します。
- 冬を越すために、じっちょりん家族はおじっちょりんとおばっちょりんの家へ向かうことに。
- 道中、冬の姿で春を待つ草花を観察しながら歩きます。
- おじっちょりんとおばっちょりんの家がある裏山に着くと、様々な形をした入り口が。
- 入り口の階段を降りていくと……。
「じっちょりん」たちが冬を越すために、おじいちゃんとおばあちゃんの家を目指してお散歩する様子が描かれた物語です。
ひと目でわかる絵本チャート
実際に読んでみて感じたじっちょりんのふゆのみちの特徴を、以下のレーダーチャートで紹介します。
評価軸(5段階)
メッセージ性:価値観、行動規範を表現
読みやすさ :文字量、物語、リズム
学べる度 :知識、情報を教えてくれる
心温まる度 :優しさ、温かみ、感動がある
ユーモア度 :笑い、驚き、楽しさがある
学べる度 5/5点
冬の草花の生態や名前を知ることができる、学べる絵本です。
冬にひと際鮮やかに咲き誇る、カンツバキ。
ロゼットの形で春を待つ、ハルジオン、ヒメジョオン、ナズナ……。
見過ごしがちな、冬の草花の力強さを感じ取れます。
「ロゼット」というものを、初めて知りました……。
心温まる度 4/5点
じっちょりんたちの温かい冬ごもりの様子に、心温まる絵本です。
感謝を伝える「ハートの形の葉っぱ」を持ち寄って、たどり着いた家はまるで遊園地。
仲間たちと楽しみながら過ごす、じっちょりんたちの姿にほっこりします。
こんな冬ごもり、憧れる……。
「温かい冬の絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
対象年齢
実際に読んでみて感じた、じっちょりんのふゆのみちの対象年齢は3歳以上。
対象年齢 | 3歳以上 |
文字量 | やや多い
|
物語の内容 | 適度 |
文章のリズム | 良い
|
3歳半ごろからおすすめできる絵本です。
こんな方におすすめ!
じっちょりんのふゆのみちがどんな人におすすめか、「特におすすめ!」「おすすめ!」の2段階に分けて紹介してきます。
関連した絵本も紹介しているので、気になる方は是非そちらも見てみて下さい。
あ
目的別おすすめ度
冬の草花に興味を持ってほしい |
|
かわいいキャラクターが好き |
|
親子で楽しみたい |
|
特におすすめ!
冬の草花に興味を持ってほしい!
ロゼットの形をして春を待つ草花にであったり、冬に綺麗に咲くかんつばきにであったり。
草花を中心に、冬の自然を描いている絵本です。
おすすめ!
かわいいキャラクターが好きな方!
可愛くて不思議な生き物、じっちょりん。
虫のような、草花の妖精のような……。
可愛い見た目に、癒されるキャラクターです。
【関連する絵本】
そらまめくんのベッド
ぐりとぐら
親子で楽しみたい方!
物語の面白さもさることながら、それぞれのページに隠れミッキーならぬ「隠れハート」が描かれ例ます。
子供と一緒に探して楽しめる絵本です。
【関連する絵本】
つきよのおんがくかい
きょだいなきょだいな
こんな方は別の絵本を!
以下の方は、ここで紹介するおすすめの絵本を読んでみて下さい。
山の中に咲く草花を知りたい……
この絵本で登場する草花は、街中で見られる草花です。
山の中に咲くような草花を楽しめる絵本を探している方は、以下の絵本がおすすめです。
【おすすめする絵本】
14ひきのぴくにっく
期待を裏切られる前の、転ばぬ先の杖です。
この絵本の魅力
実際に読んでみて感じた、じっちょりんのふゆのみちの魅力を以下に紹介します。
冬の草花の生態や名前が分かる
じっちょりんの仲間が大集合
冬の草花の生態や名前が分かる
冬の姿で春を待つ草花を観察しながら歩くじっちょりんたちの様子が描かれています。
冬も地面に葉っぱを広げて、太陽の光を浴びているロゼットの形をとる草花。
寒い冬でも、ひときわ綺麗に咲くカンツバキ。
冬の自然の美しさや、力強さに気づかせてくれる絵本です。
身近な自然の美しさが、しっかりと表現されています。
じっちょりんの仲間が大集合
おじいちゃんやおばあちゃん、その他の家族も冬を過ごすために一つの穴に大集合。
びっちょりん、ぼっちょりん、こっちょりん、さっちょりん、んっちょりん……。
個性的な見た目と、個性的な名前で、じっちょりん一家に負けず劣らずかわいらしいキャラクターです。
冬眠……かと思いきや、仲間で楽しく冬を満喫するようです。
この絵本の ねらい
実際に読んでみて感じた、じっちょりんのふゆのみちで子供にどんなことを伝えるかは、これ!
冬は、春を待つ命で溢れている
冬を過ごすために、それぞれの形で春を待つ様子が描かれています。
葉を落として、春が来るまで生命を繋ぐ、木々。
ロゼットの形で春を待つ、草花。
仲間と集まって楽しく冬を越す、じっちょりん。
普段見過ごしてしまうような草花や生き物たちに目を向けることで、冬の自然の美しさや力強さに気づかせてくれます。
「春を待つ命で溢れてる」という視点は、冷たい冬景色にエネルギーを与えてくれます。
この絵本を読んだ感想
ロゼットという形で春をまつ草花があることを、恥ずかしながら初めて知りました。
いかに自分が、小さな自然に目を向けていないかに気付かされます。
見落としがちな、身近な自然。
その素晴らしさを、子供にもっと伝えていきたいと思いました。
この絵本は、冬の寒さを吹き飛ばす心温まる物語です。
まとめ
今回は、じっちょりんのふゆのみちという絵本を紹介いたしました。
Amazonや楽天などのオンラインショップで購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
あ
タイトル | じっちょりんのふゆのみち |
作・絵 | かとう あじゅ |
出版社 | 文溪堂 |
発行日 | 2014年12月 |
ページ数 | 32ページ |
税込価格 | 1,430円 |
「じっちょりん」たちが冬を越すために、おじいちゃんとおばあちゃんの家を目指してお散歩する様子が描かれた物語です。
【対象年齢】
3歳以上
【この絵本はこんな方におすすめ】
- 冬の草花に興味を持ってほしい
- かわいいキャラクターが好き
- 親子で楽しみたい
まるで草花図鑑!じっちょりんシリーズまとめ|春夏秋冬の草花、雑草を学べる絵本