今回紹介する絵本は、えほんの杜の絵本「シニガミさん」です。
あらすじ、対象年齢、伝えたいこと(ねらい)などをレビューしています。
読み聞かせ絵本探しの参考に、最後までご覧になってください。
シニガミさん
あ
- 死や命に関連する絵本を探している
- 感動的な絵本を探している
- 絵本が苦手な子供でも楽しめる絵本を探している
本記事の執筆者
絵本選びに困っている方!
このブログでは、1000冊以上絵本を読んだ私がひと目でわかる絵本チャートを使って絵本を紹介しています。
実際に私が読んで感じた、絵本の特徴を見える化したものが「ひと目でわかる絵本チャート」です。
気になる絵本は、どんどんチェックしてみてください。
「シニガミさん」はこんな絵本
あ
タイトル | シニガミさん |
作・絵 | 宮西 達也 |
出版社 | えほんの杜 |
発行日 | 2010年9月 |
ページ数 | 32ページ |
税込価格 | 1,408円 |
あらすじ
シニガミさんのあらすじを、ザックリ紹介します。
- ある日、腹ペコなオオカミは森で病気のコブタを見つけます。
- 元気になってから食べようと看病を始めますが、一向に病気は治りません。
- そんな二人を陰から見つめる「シニガミさん」は、こう呟きます。
- 「元気になってなれません。あなたたちは、もうすぐ死ぬんですから」
死ぬ日を決めることができる「シニガミさん」が、もうすぐ死ぬことが決まっているオオカミとコブタを見守る物語です。
ひと目でわかる絵本チャート
実際に読んでみて感じたシニガミさんの特徴を、以下のレーダーチャートで紹介します。
評価軸(5段階)
メッセージ性:価値観、行動規範を表現
読みやすさ :文字量、物語、リズム
学べる度 :知識、情報を教えてくれる
心温まる度 :優しさ、温かみ、感動がある
ユーモア度 :笑い、驚き、楽しさがある
メッセージ性 5/5点
命の大切さ、繋がりの尊さを感じ取れる絵本です。
シニガミさんは、死の恐怖ではなく、生を大切にすることの素晴らしさを伝えてくれています。
人に優しくすること、繋がりを大切にすること、そうして一生懸命生きることの尊さを感じ取ることができる作品です。
人として優しく生きるために、「死ね」と軽はずみに言わないために。
「死がテーマの絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
- くろくんとなぞのおばけ
意外な理由から「謎のお化け」に連れ去られたクレヨンたちの、心温まる物語 - いちにちじごく
地獄を巡りながら学ぶ、強烈なしつけ絵本です。
心温まる度 4/5点
ハートフルな結末に、心温まる絵本です。
もうすぐ死ぬことが決まっている、病気のコブタと、嫌われ者のオオカミ。
前向きに生きようとする2人のステキな姿に、シニガミさんの心が動きます。
シニガミさんのステキな計らいに、ほっこりします。
「ハッピーエンドな絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
- そらまめくんとながいながいまめ
ベッドの自慢競争で張り合っていた、そらまめくんとさんじゃくまめの兄弟が、トラブルをきっかけに仲良くなる様子を描いた物語 - くれよんのくろくん
仲間外れの黒いクレヨンのくろくんが、一つの工夫で大活躍する様子が描かれた物語
対象年齢
実際に読んでみて感じた、シニガミさんの対象年齢は4歳以上。
対象年齢 | 4歳以上 |
文字量 | やや少ない
|
物語の内容 | 適度
|
文章のリズム | 適度
|
内容を理解するには、4歳後半~5歳がおすすめの絵本です。
こんな方におすすめ!
シニガミさんがどんな人におすすめか、「特におすすめ!」「おすすめ!」の2段階に分けて紹介してきます。
関連した絵本も紹介しているので、気になる方は是非そちらも見てみて下さい。
あ
目的別おすすめ度
死や命に関連する絵本を探している |
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感動的な絵本を探している |
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絵本が苦手な子供でも楽しめる絵本を探している |
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特におすすめ!
死や命に関連する絵本を探している!
死という扱いにくいテーマに挑戦しながらも、命の尊さや人との関わりの大切さを伝える物語です。
この絵本では、死ぬことや愛することの意味や価値を考えさせられます。
おすすめ!
感動的な絵本を探している方!
オオカミとコブタの関係が変化していく様子は、読んでいて胸が熱くなります。
また、最後のシニガミさんの粋な計らいにも感動できる絵本です。
絵本が苦手な子供でも楽しめる絵本を探している!
コミカルなタッチで描かれた、親しみやすい絵が特徴の絵本です。
それでいて、しっかりとメッセージが込められているため、楽しみながら優しい心を育むことができる作品です。
【関連する絵本】
「バムとケロ」シリーズ
いちにちじごく
こんな方は別の絵本を!
以下の方は、ここで紹介するおすすめの絵本を読んでみて下さい。
マンガ調の絵本はあんまり……。
もっと、格式高い絵本を探している方には、福音館書店の絵本がおすすめです。
福音館書店の絵本は、日本の文化や自然、歴史や社会などをテーマにしたものや、世界の名作や民話を翻訳したものなどが多くあります。
ぜひチェックしてみて下さい。
【おすすめする絵本】
福音館書店の3歳向け人気絵本
福音館書店の4歳向け人気絵本
期待を裏切られる前の、転ばぬ先の杖です。
この絵本の魅力
実際に読んでみて感じた、シニガミさんの魅力を以下に紹介します。
シニガミさんの存在
惹きつけられる展開
シニガミさんの存在
「死神 = 怖い」というイメージがありますが、この絵本で登場するシニガミさんは一味違います。
死を、恐れるものとして伝えているのではありません。
生を、大切にすることの素晴らしさを伝えてくれています。
そんなシニガミさんの存在は、読者にも希望や癒しを与えてくれています。
「死」という扱いにくいテーマに挑戦しながらも、優しく温かいメッセージを伝えるキャラクターとなっています。
シニガミさんは、死というテーマを扱うこの絵本において、重要な役割を果たしています。
惹きつけられる展開
もうすぐ死ぬとが決まっている、オオカミとコブタ。
そんなことなど知らない2人の、心温まるやり取りが描かれた絵本です。
コブタの病気は、やっぱり治らないのか。
オオカミは、なんで死んでしまうのか。
こんなに温かい2人なのに……。
どんな結末が待っているのか、物語の結末を予想しながら物語の世界に引き込まれる魅力がある絵本です。
食べようとしていたとは考えられないほど、コブタを一生懸命看病するオオカミが温かい。
この絵本の ねらい
実際に読んでみて感じた、シニガミさんで子供にどんなことを伝えるかは、これ!
命の大切さ、繋がりの尊さ
病気のコブタ。
ずるくて、嫌われ者のオオカミ。
そんな2人だから、もうすぐ死ぬのは仕方ない……、そう見守るだけの「シニガミさん」。
しかし、ずるくて嫌われ者のオオカミは、きっかけこそ「コブタを食べる」ことでしたが、懸命にコブタを看病。
やがてオオカミとコブタの関係性は、とても温かなものに。
そんな姿に、シニガミさんの気持ちまで変えてしまう様子が描かれています。
人に優しくすること。
繋がりを大切にすること。
そうして繋がりを大切にしながら、一生懸命生きることの尊さを、メッセージとして強く感じ取ることができる作品です。
この絵本は、命の大切さや繋がりの尊さを伝えるメッセージがあります。
この絵本を読んだ感想
この絵本は、「シニガミさん」というちょっと怖そうなタイトルですが、実際にはコミカルな絵で描かれている上に、ハートフルなお話というギャップがたまらなくいい絵本です。
「人として、優しく生きるために」
「死ね、と軽はずみに言わないために」
命の尊さや人との関わりの大切さを伝えるメッセージがあります。
子供のときからこういった絵本で「死」について触れることは、心の成長に確実にプラスになると考えています。
この絵本は、子どもたちにも大人にもおすすめの絵本です。
まとめ
今回は、シニガミさんという絵本を紹介いたしました。
Amazonやメルカリなどのオンラインショップで購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
あ
タイトル | シニガミさん |
作・絵 | 宮西 達也 |
出版社 | えほんの杜 |
発行日 | 2010年9月 |
ページ数 | 32ページ |
税込価格 | 1,408円 |
死ぬ日を決めることができる「シニガミさん」が、もうすぐ死ぬことが決まっているオオカミとコブタを見守る物語です。
【対象年齢】
4歳以上
【この絵本はこんな方におすすめ】
- 死や命に関連する絵本を探している
- 感動的な絵本を探している
- 絵本が苦手な子供でも楽しめる絵本を探している