今回紹介する絵本は、童心社の絵本「くろくんとなぞのおばけ」です。
あらすじ、対象年齢、伝えたいこと(ねらい)などをレビューしています。
読み聞かせ絵本探しの参考に、最後までご覧になってください。
![くれよんのくろくんシリーズ](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/crayon-nakaya-320x180.jpg)
お絵描きが楽しくなるクレヨン絵本【くれよんのくろくん】シリーズ|読む順番も紹介
くろくんとなぞのおばけ
- お絵描きが好きな子供
- ドキドキする展開を楽しみたい
- なかやみわさんの絵本が好き
本記事の執筆者
![執筆者](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/reliability-1024x384.png)
絵本選びに困っている方!
このブログでは、1000冊以上絵本を読んだ私がひと目でわかる絵本チャートを使って絵本を紹介しています。
実際に私が読んで感じた、絵本の特徴を見える化したものが「ひと目でわかる絵本チャート」です。
気になる絵本は、どんどんチェックしてみてください。
「くろくんとなぞのおばけ」はこんな絵本
タイトル | くろくんとなぞのおばけ |
作・絵 | なかやみわ |
出版社 | 童心社 |
発行日 | 2009年7月20日 |
ページ数 | 32ページ |
税込価格 | 1,320円 |
「くれよんのくろくんシリーズ」の3作目となる作品です。
あらすじ
![5秒であらすじ](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/5byou-arasuji-1024x576.jpg)
くろくんとなぞのおばけのあらすじを、ザックリ紹介します。
- 夜の間に、次々とクレヨンたちが連れ去られ、残るはくろくんだけに。
- お化けに散れ去られたのかも。
- 恐る恐るくろくんが足跡をたどると、壁に空いた穴の中でみんなを発見。
- どうやら、寝たきりのお爺ちゃんを笑顔にする絵を描く為の、子供ネズミの仕業だったのです……。
意外な理由から「謎のお化け」に連れ去られたクレヨンたちの、心温まる物語です。
ひと目でわかる絵本チャート
![ひと目でわかる絵本チャート](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/ehonchart-1024x576.jpg)
実際に読んでみて感じたくろくんとなぞのおばけの特徴を、以下のレーダーチャートで紹介します。
![くろくんとなぞのおばけレーダーチャート](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/kurokun-nazonoobake-chart.png)
評価軸(5段階)
メッセージ性:価値観、行動規範を表現
読みやすさ :文字量、物語、リズム
学べる度 :知識、情報を教えてくれる
心温まる度 :優しさ、温かみ、感動がある
ユーモア度 :笑い、驚き、楽しさがある
メッセージ性 4/5点
![メッセージ性](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/cae4ce3d35cf97c97a4f2caf5aee5bf8-1024x576.png)
「死」が一つのテーマとして描かれている絵本です。
ネズミの家族のお爺ちゃんとのお別れが、優しく温かく描かれています。
「死んじゃうとどうなっちゃうの?」
子供とそんなやり取りをしながら、「死」というテーマについて触れることができる絵本です。
死んじゃった人はお星さまになる、そんなことを感じ取れる物語です。
ユーモア度 4/5点
![ユーモア度](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/humor-1024x576.png)
スリリングな展開が楽しい絵本です。
次々に連れ去られていくクレヨンたち……。
お化けの仕業?
最後の一人になってしまったくろくんが、足跡をたどっていくと……。
一体どうなっちゃうの?
そんなドキドキ感を楽しみながら読むことができる絵本です。
「スリリングな展開の絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
- まゆとおに
鬼に煮て食べられそうになる「まゆ」が、知らず知らずに鬼をやっつけてしまう物語 - 三びきのやぎのがらがらどん
三匹のヤギが、草を食べに行くためにトロルの住む橋を渡ろうとする物語
対象年齢
![対象年齢](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/taisho-nenrei-1024x576.jpg)
実際に読んでみて感じた、くろくんとなぞのおばけの対象年齢は3歳以上。
対象年齢 | 3歳以上 |
文字量 | やや多い
|
物語の内容 | わかりやすい
|
文章のリズム | 適度
|
3歳半ごろがおすすめの絵本です。
こんな方におすすめ!
![どんな人向け?](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/daremuke-1024x576.jpg)
くろくんとなぞのおばけがどんな人におすすめか、「特におすすめ!」「おすすめ!」の2段階に分けて紹介してきます。
関連した絵本も紹介しているので、気になる方は是非そちらも見てみて下さい。
目的別おすすめ度
お絵描きが好きな子供 |
|
ドキドキする展開を楽しみたい! |
|
なかやみわさんの絵本が好き |
|
特におすすめ!
![おすすめ度5](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/osusume-5-1024x576.png)
お絵描きが好きな子供!
お絵描きの素晴らしさが詰まった絵本です。
みんなで描いた星空の絵が、人を笑顔にする様子が描かれています。
人を喜ばせるために絵を描くきっかけになるかもしれません。
おすすめ!
![おすすめ度4](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/osusume-4-1024x576.png)
ドキドキする展開を楽しみたい!
夜中に忍び寄る黒い影……もしかしてお化けなのか?
足跡をつていく、くろくんと一緒になって、ドキドキする展開を楽しめる物語です。
【関連する絵本】
めっきらもっきらどおんどん
まゆとおに
なかやみわさんの絵本が好き!
温かくて可愛いキャラクターが魅力の、なかやみわさんの絵本。
学びや教訓を感じ取れる作品がたくさんあります。
こんな方は別の絵本を!
![別の絵本がいいかも](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/betsu-no-ehon-1024x576.png)
以下の方は、ここで紹介するおすすめの絵本を読んでみて下さい。
文字が多い絵本はちょっと……。
この絵本は、やや文字量が多いため、読み聞かせに慣れていない子供は飽きてしまう可能性があります。
文字が少ない絵本を楽しみたい方は、以下の絵本がおすすめです。
【おすすめする絵本】
きょだいなきょだいな
しんせつなともだち
期待を裏切られる前の、転ばぬ先の杖です。
この絵本の魅力
![この絵本の魅力](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/miryoku-1024x576.png)
実際に読んでみて感じた、くろくんとなぞのおばけの魅力を以下に紹介します。
絵の力
ドキドキの展開
絵の力
寝たきりの爺さんネズミを笑顔にしたいと、子供ネズミに連れてこられたクレヨンたち。
くろくんが揃ったことで描くことができた「星空の絵」は、爺さんネズミの心を温めてくれます。
亡くなった婆さんネズミに、また会いたい。
その思いを、星にお願いしたかった爺さんネズミが、安らかに笑う様子が描かれています。
絵の不思議な力を感じることができる物語です。
くろくんのお陰で描くことができた星空の絵は、とてもきれいです。
ドキドキの展開
次々に連れ去られていくクレヨンたちの謎を追うというスリリングな展開。
夜中に忍び寄る黒い影……。
お化けの仕業なのか?
ついに、独りになってしまったくろくんが、足跡を追っていく……。
ドキドキする展開に思わず夢中になれる絵本です。
夜読むと、ちょっと怖いかもしれません。
この絵本の ねらい
![この絵本で何が伝わるか](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/naniwotsutaeru-1024x576.png)
実際に読んでみて感じた、くろくんとなぞのおばけで子供にどんなことを伝えるかは、これ!
大切な人との別れ
クレヨンたちが出会ったネズミの家族の、お爺ちゃんとのお別れが、優しく温かく描かれています。
「死んじゃうってどういうこと?」
この場面を見て、子供はこんな質問をするのではないでしょうか。
死んだらお星さまになって、空から家族のことを見守ってくれるんだよ。
爺ちゃんネズミが星空の絵を見たかったのは、先に死んじゃってお星さまになった婆さんネズミに会いたかったからだよ。
子供とのそんなやり取りを通しながら、「死」というテーマについて触れることができる絵本です。
大切な人との別れは悲しいけれど、その人の思い出や願いを大切にすることで、心の中でつながっていることを教えてくれます。
折を見て、何度も読んであげたい絵本です。
この絵本を読んだ感想
![感想](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/kanso-1024x576.png)
今作では、爺さんネズミが亡くなってしまう「死」が一つのテーマとして描かれています。
眠っている爺さんネズミを不思議そうに見る、クレヨンたち。
その表情からも、「死」というものがどういうものか、うまく受け止めることが出来ていないように感じられます。
おそらく3歳の子供も同じ気持ちになるのではないでしょうか。
時間を経て、読み返して欲しい絵本です。
まとめ
![記事のまとめ](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/kijino-matome-1024x576.png)
今回は、くろくんとなぞのおばけという絵本を紹介いたしました。
Amazonや楽天などのオンラインショップで購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
![くろくんとなぞのおばけレーダーチャート](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/kurokun-nazonoobake-chart.png)
タイトル | くろくんとなぞのおばけ |
作・絵 | なかやみわ |
出版社 | 童心社 |
発行日 | 2009年7月20日 |
ページ数 | 32ページ |
税込価格 | 1,320円 |
意外な理由から「謎のお化け」に連れ去られたクレヨンたちの、心温まる物語です。
【対象年齢】
3歳以上
【この絵本はこんな方におすすめ】
- お絵描きが好きな子供
- ドキドキする展開を楽しみたい
- なかやみわさんの絵本が好き
![くれよんのくろくんシリーズ](https://katatsumuri-book.com/wp-content/uploads/crayon-nakaya-320x180.jpg)
お絵描きが楽しくなるクレヨン絵本【くれよんのくろくん】シリーズ|読む順番も紹介