今回紹介する絵本は、講談社の絵本「りょうりをしてはいけないなべ」です。
あらすじ、対象年齢、伝えたいこと(ねらい)などをレビューしています。
読み聞かせ絵本探しの参考に、最後までご覧になってください。
シュールで面白い!人気絵本作家「シゲタサヤカ」の絵本まとめ(おすすめTOP3も紹介)
りょうりをしてはいけないなべ
あ
- 子供がわがままで困っている
- 笑える絵本が好き
- シゲタサヤカさんの絵本が好き
- 絵本が苦手
本記事の執筆者
絵本選びに困っている方!
このブログでは、1000冊以上絵本を読んだ私がひと目でわかる絵本チャートを使って絵本を紹介しています。
実際に私が読んで感じた、絵本の特徴を見える化したものが「ひと目でわかる絵本チャート」です。
気になる絵本は、どんどんチェックしてみてください。
「りょうりをしてはいけないなべ」はこんな絵本
あ
タイトル | りょうりをしてはいけないなべ |
作・絵 | シゲタサヤカ |
出版社 | 講談社 |
発行日 | 2010年8月11日 |
ページ数 | 36ページ |
税込価格 | 1,540円 |
シゲタサヤカさんのレストランシリーズ第2作目の絵本です。
あらすじ
りょうりをしてはいけないなべのあらすじを、ザックリ紹介します。
- 街で1番人気のレストランで働くコックが、新しい鍋を買ってきました。
- しかし、その鍋は嫌いな料理を吐き出す「わがままな鍋」。
- 怒った料理長に使用禁止を言い渡された鍋は、日に日に寂しくなります。
- そんな時、全ての鍋を使っても足りないほどの大量の注文が入ります……。
嫌いな料理を吐き出す「わがままな鍋」が、自分勝手な態度がたたって使ってもらえなくなってしまうお話です。
ひと目でわかる絵本チャート
実際に読んでみて感じたりょうりをしてはいけないなべの特徴を、以下のレーダーチャートで紹介します。
評価軸(5段階)
メッセージ性:価値観、行動規範を表現
読みやすさ :文字量、物語、リズム
学べる度 :知識、情報を教えてくれる
心温まる度 :優しさ、温かみ、感動がある
ユーモア度 :笑い、驚き、楽しさがある
メッセージ性 4/5点
「わがままも、ほどほどに」、といったことを伝えることができる絵本です。
自分の気分で料理を吐き出すことを繰り返してきた「わがままな鍋」への、手痛いしっぺ返しが描かれています。
わがままが過ぎる子供に、おすすめの絵本です。
「わがままな子供に読みたい絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
- そらまめくんのベッド
ふわふわのベッドを失くしたそらまめくんが、ベッドを見つけ、大切なことに気付く様子が描かれた物語 - そらいろのたね
きつねからもらった空色の種が大きく育って、みんなの遊び場になる物語
心温まる度 4/5点
成長する鍋の姿に、心温まる絵本です。
料理長の指示で使われなくなってしまった、「わがままな鍋」。
ようやく反省し、心を改めて必死に料理をつくる姿が描かれています。
しっかりと挽回して、ハッピーエンドで終わる物語です。
「ハッピーエンドの絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
- へろへろおじさん
「不運なおじさんの一日」を描いた物語 - ぐるんぱのようちえん
どこに行っても失敗ばかりのぐるんぱが、自分の特技を生かして素晴らしい幼稚園を作る物語
ユーモア度 5/5点
ユーモア溢れる鍋のキャラクターに、笑える絵本です。
好き嫌いが激しい偏食家で、嫌いな材料は吐き出すし。
料理中に可笑しいことが起こると、笑って料理を吐き出すし。
とんだ災難を繰り広げる、「わがままな鍋」が描かれています。
表紙の裏には、この鍋のせいで台無しになってしまった料理たちが紹介されています。
「笑える絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
- へろへろおじさん
「不運なおじさんの一日」を描いた物語
対象年齢
実際に読んでみて感じた、りょうりをしてはいけないなべの対象年齢は3歳以上。
対象年齢 | 3歳以上 |
文字量 | やや多い
|
物語の内容 | わかりやすい
|
文章のリズム | 良い
|
3歳後半から、楽しめる絵本です。
絵本好きの子供であれば、3歳前半からでも楽しめます。
こんな方におすすめ!
りょうりをしてはいけないなべがどんな人におすすめか、「特におすすめ!」「おすすめ!」の2段階に分けて紹介してきます。
関連した絵本も紹介しているので、気になる方は是非そちらも見てみて下さい。
あ
目的別おすすめ度
子供がわがままで困っている |
|
笑える絵本が好き |
|
シゲタサヤカさんの絵本が好き |
|
絵本が苦手 |
|
特におすすめ!
子供がわがままで困っている!
「自分勝手なわがままは、いけないんだよ」
そんなメッセージを、わがままな鍋の物語を通して感じ取れる絵本です。
おすすめ!
笑える絵本が好きな方!
鍋が料理を吐き出すシーンや、コックたちの表情や仕草がとても面白くて笑えます。
シゲタサヤカさんの絵本が好きな方!
独創的でユーモラスなお話が魅力的な「シゲタサヤカ」さん。
笑える絵本を探している方に、特におすすめできる絵本作家です。
【関連する絵本】
シュールで面白い!人気絵本作家「シゲタサヤカ」の絵本まとめ(おすすめTOP3も紹介)
絵本が苦手な方!
簡潔な文章で、テンポよく物語が進んでいきます。
絵本が苦手な方でも、笑いながら気軽に楽しむことができる作品です。
【関連する絵本】
いちにちじごく
こんな方は別の絵本を!
以下の方は、ここで紹介するおすすめの絵本を読んでみて下さい。
絵本選びで失敗したくない……
独創的で笑えるお話が特徴の絵本ですが、好き嫌いが大きく分かれる絵本でもあります。
絵本選びで失敗したくない方は、長く読み継がれてきた以下の絵本を選ぶことをおすすめします。
【おすすめする絵本】
三びきのやぎのがらがらどん
そらまめくんのベッド
期待を裏切られる前の、転ばぬ先の杖です。
この絵本の魅力
実際に読んでみて感じた、りょうりをしてはいけないなべの魅力を以下に紹介します。
ユーモア溢れる物語
成長する鍋の姿
ユーモア溢れる物語
嫌いだからという理由で料理を吐き出す、わがままな鍋。
そんな鍋に振り回されて悪戦苦闘する、コックたち。
ユーモア溢れるキャラクターたちが、子供を爆笑させること間違いありません。
笑って楽しめる絵本です。
成長する鍋の姿
嫌いなものを吐き出し、まともな料理を作らせてくれない「わがままな鍋」。
しかし、料理長の指示で使われなくなったことで、ようやく反省。
そんな鍋が、心を改めて必死に料理をつくる姿が描かれています。
どうにもならないほどわがままだった鍋の、成長を感じ取れる絵本です。
料理長も許してくれて、良かった。
この絵本の ねらい
実際に読んでみて感じた、りょうりをしてはいけないなべで子供にどんなことを伝えるかは、これ!
自分勝手なわがままも、ほどほどに
自分の気分で料理を吐き出すことを繰り返してきた、「わがままな鍋」。
そんな自分勝手な「わがまま鍋」への、手痛いしっぺ返しが描かれています。
「やりたくないことは、やらない」という考えは、大切です。
でも、ときには他人の気持ちや状況も考える必要があります。
自分勝手なわがままも、ほどほどにしないと本当にやりたかったこと(料理)もできなくなってしまう。
そんなことを教えてくれる、絵本です。
ときには、やりたくないこともやらないと。
この絵本を読んだ感想
鍋が料理を吐き出す場面には、ナンセンスでユーモアがあり。
さんざん自分勝手にやってきた鍋が、心改めて料理に励む場面には、ほっこり心温まり。
笑いと感動のバランスがとれた絵本でした。
まとめ
今回は、りょうりをしてはいけないなべという絵本を紹介いたしました。
Amazonや楽天などのオンラインショップで購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
あ
タイトル | りょうりをしてはいけないなべ |
作・絵 | シゲタサヤカ |
出版社 | 講談社 |
発行日 | 2010年8月11日 |
ページ数 | 36ページ |
税込価格 | 1,540円 |
嫌いな料理を吐き出す「わがままな鍋」が、自分勝手な態度がたたって使ってもらえなくなってしまうお話です。
【対象年齢】
3歳以上
【この絵本はこんな方におすすめ】
- 子供がわがままで困っている
- 笑える絵本が好き
- シゲタサヤカさんの絵本が好き
- 絵本が苦手
シュールで面白い!人気絵本作家「シゲタサヤカ」の絵本まとめ(おすすめTOP3も紹介)