今回紹介する絵本は、童心社の絵本「じごくのそうべえ」です。
あらすじ、対象年齢、伝えたいこと(ねらい)などをレビューしています。
読み聞かせ絵本探しの参考に、最後までご覧になってください。
【人気の地獄絵本】ユーモア溢れる面白い人気の絵本8選(おすすめTOP3も紹介)
じごくのそうべえ
あ
- 落語を題材にした絵本を探している
- 地獄や鬼に関連した絵本を探している
- 関西弁の絵本を探している
- 長く読み継がれている絵本を探している
本記事の執筆者
絵本選びに困っている方!
このブログでは、1000冊以上絵本を読んだ私がひと目でわかる絵本チャートを使って絵本を紹介しています。
実際に私が読んで感じた、絵本の特徴を見える化したものが「ひと目でわかる絵本チャート」です。
気になる絵本は、どんどんチェックしてみてください。
「じごくのそうべえ」はこんな絵本
あ
タイトル | じごくのそうべえ |
作 | たじまゆきひこ |
出版社 | 童心社 |
発行日 | 1978年5月1日 |
ページ数 | 40ページ |
税込価格 | 1,650円 |
40年以上読み継がれている、落語を題材にした絵本です。
あらすじ
じごくのそうべえのあらすじを、ザックリ紹介します。
- 軽業師のそうべえは、綱渡りを披露していたときに落ちて死んでしまいます。
- 適当な罪状で閻魔大王に地獄行きを命じられる、そうべえ。
- 途中で出会ったふっかい、しかい、ちくあんの4人で、地獄の中を大暴れします。
- そうべえたちは、無事に生き返ることができるのでしょうか……。
地獄に落ちた軽業師のそうべえとその仲間たちが、鬼や閻魔大王を相手に大暴れする物語です。
ひと目でわかる絵本チャート
実際に読んでみて感じたじごくのそうべえの特徴を、以下のレーダーチャートで紹介します。
評価軸(5段階)
メッセージ性:価値観、行動規範を表現
読みやすさ :文字量、物語、リズム
学べる度 :知識、情報を教えてくれる
心温まる度 :優しさ、温かみ、感動がある
ユーモア度 :笑い、驚き、楽しさがある
ユーモア度 5/5点
地獄で暴れまわるそうべえたちの姿に、笑える絵本です。
人呑鬼(人を食べてしまう鬼)をだまして、歯を全部抜いたり。
かまゆで地獄を冷まして、お風呂にしたり。
4人が暴れまわる地獄は、コミカルな世界に見えてきます。
人呑鬼のお腹の中でいたずらする場面は、爆笑間違いなしです。
「笑える絵本」をお探しであれば、以下をご覧ください。
【おすすめ絵本】
- オニじゃないよおにぎりだよ
オニたちが人間に美味しいおにぎりを届けようとするけれど、思わぬトラブルに巻き込まれる物語 - キャベツがたべたいのです
花のミツに飽きたチョウチョたちが、キャベツの味を求めて八百屋さんにやってくるという、予想外の展開と笑いに満ちた絵本
対象年齢
実際に読んでみて感じた、じごくのそうべえの対象年齢は4歳以上。
対象年齢 | 4歳以上 |
文字量 | やや多い
|
物語の内容 | わかりやすい
|
文章のリズム | 良い |
文字が多い絵本ですが、落語の様にテンポよく物語が進むので、読みにくさは感じにくいです。
4歳後半からで楽しめる絵本です。
こんな方におすすめ!
じごくのそうべえがどんな人におすすめか、「特におすすめ!」「おすすめ!」の2段階に分けて紹介してきます。
関連した絵本も紹介しているので、気になる方は是非そちらも見てみて下さい。
あ
目的別おすすめ度
落語を題材にした絵本を探している |
|
地獄や鬼に関連した絵本を探している |
|
関西弁の絵本を探している |
|
長く読み継がれている絵本を探している |
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特におすすめ!
落語を題材にした絵本を探している方!
落語の名作「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」を題材にした絵本です。
落語ならではの軽快なリズムが表現されています。
おすすめ!
地獄や鬼に関連した絵本を探している方!
人呑鬼(人を食べてしまう鬼)、かまゆで地獄、針山地獄、糞尿地獄……。
想像するだけでゾッとするような場所が、コミカルに描かれています。
【関連する絵本】
【地獄の絵本】おすすめ8選「あらすじ、魅力、対象年齢まとめ」
関西弁の絵本を探している方!
関西弁が飛び交うセリフで、軽快なリズムの絵本です。
長く読み継がれている絵本を探している方!
この絵本は、1978年の初版発行から40年以上も読み継がれてきた名作です。
【関連する絵本】
三びきのやぎのがらがらどん
だるまちゃんとてんぐちゃん
こんな方は別の絵本を!
以下の方は、ここで紹介するおすすめの絵本を読んでみて下さい。
地獄や死に関する話題が苦手な方!
そうべえたちが死んだ後、地獄で拷問を受ける様子を描いた絵本です。
明るく楽しい絵本を読みたい方には、向いていないかもしれません。
そんな方は、以下のような絵本がおすすです。
【おすすめする絵本】
ふゆじたくのおみせ
そらまめくんのベッド
期待を裏切られる前の、転ばぬ先の杖です。
この絵本の魅力
実際に読んでみて感じた、じごくのそうべえの魅力を以下に紹介します。
そうべえたちの特技やアイデア
落語の名作が題材
そうべえたちの特技やアイデア
軽業師の「そうべえ」は、身軽さを活かし。
歯ぬき師の「しかい」は、抜歯の業を活かし。
医者の「ちくあん」は、知識を活かし。
山伏の「ふっかい」は、呪術を活かし。
彼らの特技やアイデアは面白くて斬新で、読んでいる人も驚きや感心を覚えます。
この4人でなければ、地獄からは出られないですね。
落語の名作が題材
落語の名作「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」を題材にした絵本です。
その面白さや工夫を、そのまま引き継いで描かれています。
絵は勢いのあるタッチで描かれてい、関西弁が飛び交うセリフと相まって、読んでいる人も一緒になって声を出したくなるような軽快なリズムです。
地獄で大暴れする姿は、本当に面白おかしく描かれています。
文章が関西弁なので、慣れるまでに何回か練習が必要です。
この絵本の ねらい
実際に読んでみて感じた、じごくのそうべえで子供にどんなことを伝えるかは、これ!
一芸は、身を助ける
地獄に落ちた軽業師のそうべえとその仲間たちが、自分の特技やアイデアを生かして地獄で大暴れする様子が描かれています。
それぞれの特技は、地獄という絶望的な状況をを乗り越える力になります。
自分がこれだと思える特技や好きなことが、思いもよらない場面で自分を助けてくれる。
そんなことに、気づかせてくれる絵本です。
多様性の大切さも、感じ取れたり。
この絵本を読んだ感想
地獄で大暴れする、軽業師たちの痛快な落語絵本です。
一見、取っつきにくそうな絵ですが、読んでいくうちにみるみる引き込まれていきます。
関西弁が飛び交うセリフや勢いのある絵が、読んでいる人も一緒になって声を出したくなるような軽快なリズムを作り出しています。
人呑鬼(人を食べてしまう鬼)の腹の中で、4人が一斉にいたずらをするところは必見です。
子供も声を出して笑うほど、終盤はリズミカルに、面白く物語が展開します。
子供に落語の面白さを知ってもらえる絵本です。
まとめ
今回は、じごくのそうべえという絵本を紹介いたしました。
Amazonや楽天などのオンラインショップで購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
あ
タイトル | じごくのそうべえ |
作 | たじまゆきひこ |
出版社 | 童心社 |
発行日 | 1978年5月1日 |
ページ数 | 40ページ |
税込価格 | 1,650円 |
地獄に落ちた軽業師のそうべえとその仲間たちが、鬼や閻魔大王を相手に大暴れする物語です。
【対象年齢】
4歳以上
【この絵本はこんな方におすすめ】
- 落語を題材にした絵本を探している
- 地獄や鬼に関連した絵本を探している
- 関西弁の絵本を探している
- 長く読み継がれている絵本を探している
【人気の地獄絵本】ユーモア溢れる面白い人気の絵本8選(おすすめTOP3も紹介)